体のこと、あれこれ

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  • 2019年6月22日

    んーこれははっきり言って効くものか、効かないものかはよくわからない。
    賛否両論あり、それぞれの主張内容がなるほどと思えるのである。
    しかし、こんな健康法を提唱している人もいるということで、紹介してみたい。
    信じるか信じないかはあなた次第である(笑)。

    まずは支持派から。
    「操体法」という治療法をご存知だろうか。
    詳しくはそれを専門にやられている方のサイトをご覧いただきたいと思うのだが、これは橋本敬三という医師が提唱していた診断・治療体系である。
    ただし、後続者によってそれぞれ方法に違いが生じており、「操体法」を名乗っていたとしても同じ方法で行っているわけでもないようだ。
    基本的にはある姿勢を取った時や、動作を行った時、体の中に生じる「快・不快」の感覚に従って、体を操作することで歪みを正していくというものである。
    下記のサイトでは赤ちゃんに対するくすぐり療法が紹介されている。
    ここでの肝(きも)は「人間は無意識のうちに楽な方へ、動きやすい方へ動く習性があり、その方向へ動くことで筋などの緊張バランスが改善され、歪んだ体が正体に戻る」ということのようだ。
    自分も鍼灸学校の学生だった頃、学生同士で簡単な操体法の講習を受けたことがあった。
    左右半身が非対称になるポシショニングをとり、そのポジションを左右入れ替えてみた時、どちらの姿勢が楽であったかを確認しながら進めるのであるが、大人の場合はそのようなやり方でフィードバックできるけれども、赤ん坊の場合はフィードバックできないので、くすぐることで無意識に楽な姿勢をとることで改善できるというわけだ。
    http://trainer.livedoor.biz/archives/20052171.html
    寝るときの寝相も無意識に楽な方へ、気持ちのいい方へ動くことで体のバランスを夜のうちに修正しているという。
    もちろん、寝ているだけですべてが修正されないからこそ世の人々は歪みを抱えて苦しんでいるのだが、「無意識に楽な方へ動く」という点は自分自身の経験からも納得いく事実である。

    同じくすぐりを使って成人の治療を行う人もいるようだ(下記サイト参照)。
    患者さんに仰向けになってもらい左右の脇腹を触ると、左だけとてもくすぐったがる。
    そのままくすぐり続けると左腰を上げ、丸まるように体をよじって耐える。
    しばらくして収まったところで再び触れてみるともうくすぐったくはない。
    くすぐったいところは硬直のあるところで、くすぐるとその箇所を縮めるような姿勢を自然と取る。
    くすぐられることでその部位に過緊張が生じる。
    その後、くすぐりを辞めるとくすぐられる前に緊張していたよりも緩むというわけだ。
    これは一般的に精神的な要因で緊張が高まっている時にも、それをほぐす方法として用いられる。
    緊張が緩まると、それだけ歪みも整えられるということである。
    https://blogs.yahoo.co.jp/josyoan/40266886.html
    確かに当院の患者さんでもくすぐったがる人はいて、そのような人はたいてい体が緊張状態になっている。
    治療後体がゆるむとそのくすぐったさも解消する。
    うちではそれを「気の巡りの改善」と表現しているが、硬直が解けることで気の巡りが改善するので同じ意味を指している。
    ただし、逆に硬いからといって全員がくすぐったがるというわけでもないので、くすぐったがることについては硬直以外の要素も絡むと見るべきだろう。

    くすぐったさについてエピソードを一つ。
    以前勤めていた病院の同僚で、体のどこをくすぐっても全くくすぐったがらない作業療法士がいた。
    彼女は子供の頃に誰かにふざけてくすぐられたことがあったそうだ。
    相手はいつまでもそのくすぐりをやめてくれなかったが、くすぐられる苦しさがピークに達したある瞬間に急にくすぐったさが消えたそうだ。
    それ以来、どこを触られてもくすぐったさを感じなくなったという。
    東洋医学的に表現すれば「陰極まれば陽となす」のごとく、気の流れに変化が生じたということだろう。
    現代医学的にいえば、過緊張から弛緩が生まれたということか、神経伝達に変化が生じたということなのかもしれない。
    そういう意味ではくすぐりが硬直を溶かし、歪みの改善をもたらすという主張には一定の説得力がある。
    しかし、個人差はあるだろうが、どれほどの時間我慢しなければならないのか、効果にどれほどの普遍性があるのか、情報としてはまだちょっと不十分である。
    また、治療のためにそんな苦しみに耐えなければならないというのもどういうものか・・・。
    そんな治療を是とする人はぜひ試してみていただいて、結果をお教えいただければ幸いである。
    操体法とは違う意味でくすぐり健康法を推奨する人もいる。
    体の敏感なところを羽毛などで30秒ほど刺激して大笑いさせると、治療数日後からうつ病や不眠症の発生頻度が半減したという。
    そうした精神的効果は赤ちゃんなどにもあり、夜泣きやむずがりが減るとのこと。
    確かに笑いがもたらす効果はあるに違いない。
    一口にくすぐりといっても、その目的を明確にし、強度をコントロールする必要があるようだ。
    一方で、くすぐりの弊害を説く人もいる。
    基本的には程度問題のようでもあるが、特に赤ちゃんの場合、興奮しすぎるとかえって夜泣きを助長させるとか、呼吸を苦しくさせるとか、ミルクを吐いてしまうとかの理由が挙げられていた。
    赤ちゃんにも受容度の個人差があるだろうし、敏感な子にとっては短時間のくすぐりも不快なだけかもしれない。
    赤ちゃんに対して行う場合は表情をよく読み取りながら、精神的緩和やスキンシップの範囲内でのくすぐりに留めることが必要なのかもしれない。

  • 2019年6月6日

    個人的に寄生虫による疾患は、細菌による疾患よりも「ザワザワ感」があり、不快というか、恐れみたいなものを感じる。
    それは細菌よりも「生物感」が明確で、他の生物が自分の体の中を動き回ることを想像してしまうからである(意外と繊細でしょ?)。
    もしかしたら、映画「エイリアン」みたいな感覚かも知れない(笑)。
    日常的には魚介類に含まれるアニサキスが最も有名で、気をつけるべきものだろう。
    だが、今回は滅多なことで口にすることはないが、ひょっとしたはずみで口にするかも知れないものから感染する恐れのあるものを紹介したい。
    1995年、米アイダホ州エルク・シティ郊外で、ある男性がクーガーを仕留めた。
    彼はその獲物を持ち帰り、それでジャーキーを作った。
    肉を食塩水に漬け、燻製器で燻煙するのである。
    ところがその燻製器は故障していたのか望ましい温度まで上がらなかったそうだ。
    「温かい」程度にしか上がらなかったそうだが、とにもかくにもジャーキーを作り上げ、彼はそれを食し、14人の仲間にも振舞ったという。
    数週間の後、彼は旋毛虫症にかかり、仲間の14人中9人も旋毛虫症にかかったという。
    ジャーキーを調べたところ、旋毛虫の幼虫が中に潜んでいたそうだ。
    旋毛虫症の初期症状は腹部の不調、嘔吐、吐き気、下痢、疲労、発熱などで、食べて1~2日で発症するとのこと。
    第二段階は筋肉痛、関節痛、頭痛、高熱、悪寒、咳、目の腫れ、皮膚のかゆみ、便秘あるいは下痢、などだそうだ。
    寄生している繊毛虫の数によって重症度が変わってくるため、症状が軽い時は自然と消えていき、風邪などの一時的な体調不良と勘違いされる時もあるという。
    旋毛虫のリスクがあるのは生の肉や加熱不十分の肉を食べる場合で、豚肉の他、猪、熊、馬、山猫、犬、狐、狼、アザラシ、セイウチなどに注意が必要とのこと。
    豚肉は加熱をしっかりしないといけないことは有名だが、熊や馬もそうなのだね。
    飲食店で提供される馬刺しなどはきちんとリスク管理されてはいるのだろうが、リスクが0%ということはないので、多少の覚悟は必要かも知れない。
    旋毛虫の幼虫は獣肉の筋肉の中に潜んでいて、筋肉が消化されると素早く小腸粘膜の細胞の中に入り込み、成虫になるという。
    その成虫が生んだ幼虫は血液やリンパ液に乗って全身に広がる。
    この幼虫が人の筋肉の中に入ることで第二段階の症状が現れるのだ。
    心筋が侵されると心臓の機能が低下し、死亡する恐れもあるという。
    旋毛虫症の予防のためにすべての肉は内部温度が72~73度になるまでの加熱が推奨されている。
    豚肉・豚肉製品は厚さ約15cm以下になるように切り、20日間、-15度以下で冷凍し、旋毛虫を殺すことが求められている。
    特に狩猟で獲った野生動物は長期間冷凍しても旋毛虫が死なない場合もあるため、加熱調理は完全にしなければならないという。
    1897年、サロモン・アウグスト・アンドレーは気球で北極遠征に出かけた。
    他の二人の隊員とともに北極点横断を目指した。
    残念ながら気球にいくつもの問題が生じ、着陸せざるを得なくなった。
    アンドレーたちは絶望的な状況でありながらも、なんとかホッキョクグマを仕留め、食糧を得ることができた。
    しかし、彼らは帰還することはなかった。
    数年後、ある船の乗組員たちがアンドレーたちの骨を発見した。
    残された日記を読むと、アンドレーたちは生のホッキョクグマの肉を食べたせいで旋毛虫症にかかって死んだことがわかった。
    残念ながら彼らには飢え死にするか、旋毛虫症にかかるかの運命しかなかったようだ。
    あなたがもしアイダホに住む猟を趣味とする男性と知り合いで、彼が燻製作りも好きで、なおかつちょっとずぼらな性格の持ち主だったなら、気をつけたほうがいいかもしれない。
    クーガーの燻製を貰ったら是非とも再度加熱して食することをおすすめする。
    また、マタギと知り合いなら、熊を食する機会があるかもしれない。
    北極旅行でアザラシを提供されるかもしれない。
    可能性は高くはないが、ゼロではない。
    是非とも心の片隅にとどめておいて欲しい。
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