体のこと、あれこれ

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  • 2020年5月6日

    突然だが、40歳以上の中年の方で、むこうずねに点状の出血が発現し、その色素沈着が起こって、転々と跡が残っているという方はおられるだろうか。
    もしかしたらそれはシャンバーグ病かも知れない。
    ちなみに、自分にもいくつかそのような跡があった。
    シャンバーグ病だっただろうか。
    これは点状のたくさんの紫斑が下肢にできて、次第に褐色の色素斑になっていく皮膚の病気である。
    中年以上の年齢の方によく起きるといわれており、皮膚に出血が見られるものの、血液学的には全く問題ないそうだ。
    また、内蔵など全身臓器からの出血もなく、予後の心配も全くないという。
    見た目に点状のシミができるようなものと思えばいいだろうか。
    いくつかの型があるという。
    〇不規則な斑ができるシャンバーグ病
    〇環状の斑ができる血管拡張性環状紫斑
    〇盛り上がりのある発疹ができる紫斑性色素性苔癬状(たいせんじょう)皮膚炎
    〇かゆみの強い掻痒性(そうようせい)紫斑
    いずれも原因は明らかではなく、慢性色素性紫斑という病名で総括されている。
    上記の症状の違いがどこから発生するのかもわかっていないそうである。
    かゆみが発生するものについては日常生活上、不快な思いをしなければならないが、それと見た目以外には臨床的にほとんど問題がないことからなかなか研究されないのかもしれない。
    現在、原因としていくつか考えられているものの一つは、うっ血による静脈内圧の亢進や毛細血管を脆弱化する要因の存在である。
    それによって小さな出血が起きるというものである。
    また、何らかの遅延型過敏反応説もあり、衣類の接触、扁桃炎からの病巣感染、ある種の薬剤の関与などを指摘する報告等があるとのこと。
    下腿前面(むこうずね)が好発部位で、たいていは両足に見られる。
    点状紫斑で始まり、次第に紅褐色斑になる。
    境界は明瞭。
    色はやがて薄れていくが、しばしば新生を繰り返して慢性化し、数年に渡ることもあるという。
    表面は平滑だが、ときにカサカサすることもあり、かゆみを伴うこともある。
    大腿部や腰臀部に広がる場合もあるようだ。
    シャンバーグ病では斑と斑の間に拡張した静脈、あるいは静脈瘤が存在することもあるとのこと。
    現代医学的な診断自体は上記の症状の確認と、出血傾向の一般的検査を行い、血液学的に異常のないことで確認される。
    また、組織を病理検査すると慢性的な出血性の炎症が見られるとのこと。
    積極的な治療の必要はないそうだが、症状の程度によっては血管強化剤、止血剤、抗炎症薬などが使用されることもあるという。
    いずれも病因を断つ根本治療ではなく、対症療法にとどまる。
    現代医学的には原因が明らかでないため、確実な予防法はないけれども、下肢の血液循環に負担をかけないよう長時間の歩行や立ち仕事を避けることに心がけるよう提唱されている。
    静脈瘤がある場合は弾力ストッキングの使用が勧められている。
    一般的に慢性かつ進行性で一進一退を繰り返す難治性であるが、自然快癒もありうるとのこと。
    東洋医学的には、人の体にはあらゆる体液のモレを防ぐ「固摂(こせつ)作用」という働きがあると考えられており、それが弱まると原因不明の内出血や尿漏れを起こしやすくなるといわれている。
    体液の何が漏れるかで治療対象が変わってくるのだが、このようなケースは脾気の低下に伴い、脾の持つ「統血作用」が低下して内出血を起こしたものと考えられる。
    自分の場合もいつの間にかあまり起きなくなっていたので、自分の生活の何が適していたのかは実はあまりよく分からない。
    だが、自己治療をやりすぎて体調が悪くなった時に出やすくなっていたような気もする。
    一頃は、多少自己治療を重ねても体調を崩すことがなくなったせいか、紫斑を見ることはなくなったいた。
    しかし、ここ一年ぐらいの中で、再び過剰な自己治療のやりすぎなのか、下肢に紫斑などが見られるようになった。
    固摂作用が崩れているのかもしれない。
    何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」である。
    脾気の充実は肌肉をきれいにするので、もし東洋医学的に治療するとなれば、脾を中心とした治療を進めることになるだろう。
    まあ、基本的には症状もそんな大したことはなく、治療する必要もないと言われている本疾患。
    いわば老化現象の一つのような病気であるが、自分も「これは何だろう」と思っていて、どうやらこの病気(?)のようだということで今回取り上げてみた。
    心当たりがある方々。
    「寄る年波」という現実を突きつけられ、ショックを受けてはいけない!
    栄養素の充実した食事と、気の巡りを整えることで脾気を養い、まだまだ元気で若々しく過ごそうではありませんか(笑)!
  • 2020年3月31日

    砂療法(砂浴)について初めて知ったのは、もうかれこれ20年近くも前のことだが、いつか自分で試してから書いてみたいと思いつつ、ついぞその機会がなかったので、今まで書いてこなかった。
    実際、現在でもやれてはいないのだが、読んで誰かが試してみてくれたらと思い今回取り上げてみることにした。
    「砂風呂」は温泉地の近くにある、暖かくてまるで温泉につかっているような状態のものだが、ここでいう「砂浴」は必ずしも暖かい砂風呂である必要はない。
    首だけ出して砂の中に入っているだけでいいので、すいている砂浜であればどこでもできる。
    東城百合子氏が著書「自然療法」の中で提唱しているものだが、二時間ほども埋まっていると臭いガスが体から発揮されるそうで、「毒素を出す」のがこの療法の目的だという。
    自分は臭覚があまり効かず、匂いはよく分からないのだが、施術中に患者さんの身体から立ち上がるモワッとしたものにむせ返り、咳が出そうになることがよくある。
    他の鍼灸師にもこのような経験はあるというから、施術によって身体が何らかの反応を起こした時、まれに体表からガスのようなものの放出が起きることがあるのかもしれない。
    これ自体はそれぞれの施術者が感じる感覚の話なので、相応の実験が行われなければ実際に「何か」が放出されているのかどうか、放出されているとすればそれが「何か」はわからない。
    なので、仮に我々施術者が感じている何かが現実に存在しているものとしての話だが、砂浴によって放出されるガスというのも、それと同じものなのかも知れない。
    温泉地の砂風呂だと暑さでせいぜい20分程度しか入っていられないが、この砂療法では長く入っていればいるほど効果は高いという。
    朝から夕方まで8時間ぐらい入っていても何の問題もないそうだ。
    埋まるときの姿勢はリクライニングベッドを多少起こしたような状態で、膝も曲げられるように、おしりの部分をやや深めにしておき、長時間埋まっていてもあまり疲れない姿勢がとれるようにする。
    砂は7~10cm程度かける。
    顔面部分は暑くなるので、パラソルで日除けし、なおかつ帽子なども着用したほうがいいかも知れない。
    肌が直接砂に触れるように、なるべく露出の多い水着が良いそうで、男性であれば褌などが推奨されている。
    初めての方はあちこちが痒くなり、苦しくなってくるという。
    これは毒素の排出する気口がまだ上手く開かれていないことによるもので、ついつい手足をもぞもぞ動かしたくなるという。
    実は治療中にも患者さんがもぞもぞ動いてしまうという反応を見せることがある。
    自分自身も自己治療をしている時などにも経験する。
    身体の中で何かが動くとき、つい身体が反応するのだろう(自分は気の流れが良くなった時と考えているが、邪気が抜けた時なのかもしれない)。
    そういった反応が起きると、かけた砂が乱れてしまうが、その場に介助者がいれば改めて砂をかけてもらえるし、日除けのパラソルの位置の調整や水分補給の手伝いもしてもらえる。
    何より一人でそんなことをしている姿はちょっと恥ずかしいかもしれない(笑)。
    できれば介助者と一緒のやったほうがいいだろう。
    健康な人ほど毒素は抜けやすく、快適に砂に入っていられるが、病人ほど最初毒素が抜けづらいとのこと。
    砂から出るとスポーツ後のような爽快感が得られたり、眠くなったりする一方で、胃腸が弱い・便秘がちとかの問題を抱えている人には一時的に頭痛や吐き気などの好転反応が現れることもあるという。
    疲れるので、病気が重い人は体調に合わせて時間を調整するといいようだ。
    その代わり回数を重ねれば重ねるほどいいのだとか。
    そのほかの注意としては一度入った砂場所は毒素で汚れているので、2M以上離れた場所で入るといいという。
    同様の理由で、自宅の庭などに砂を運び込んでやる場合は、いちいち砂を洗って天日干しにするなどの処理が必要なのだそうで、やはりやるなら砂のある川べりか砂浜の方が簡易であるとして推奨されている。
    水分は忘れずにこまめに補給すべし。
    昔、ふぐの毒に当たったら、それこそ土の体を埋めて首だけ出しておくと毒が抜けると言われていたとか。
    その根拠として現代では土に埋めることで体を動かないようにしたとか、体を冷やしていたとか色々と理由付けされている。
    しかし、それぞれがフグ毒に対しては医学的根拠が全くないことから、「フグ毒にあたったら土に埋めると毒が抜ける」は全くの迷信あつかいになっている。
    まあ、フグの食中毒死はほとんど24時間以内だというから、その毒のめぐる速度は速い。
    仮に砂浴によって「毒素が抜ける」としても、そんな悠長なことで果たして本当に救えるのかどうか疑問である。
    また、現在の日本ではまずフグ中毒を起こすことがほぼ皆無に近いし、仮にあったとしても実験的にやれることでもない。
    これはやはり「迷信である」としておくべきだろう。
    東城百合子氏の砂療法の記載には「毒素の排出」という民間療法でよく出てくるワードが使われ、それが胡散臭さを感じさせてしまう。
    しかし、個人的には上述のように治療をしている際の患者さんの反応や、施術者が受ける反応ととても酷似した現象が起きることに非常に興味を感じる。
    最近は素足で直接大地と触れ合うことに注目した「裸足で歩く健康法」などを提唱するサイトも多く、そこでは単にリラックス効果を謳うだけでなく、大地の気との交流を意識した効果がうたわれている。
    密度の高い土よりも密度の粗い砂の方がより大地の気が流れやすいのだとしたら、わずか何時間かの間にそうした影響を身体に与えることもありうるのかも知れない。
    ん~これはやはり経験するしか説得力のある話はできない。
    どなたか興味のある方は一緒にやってみませんか(笑)?

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